くじらの天球儀
あらすじ
ぼくが越してきた街の空には、くじらが泳いでいた――。ぼくは疎開という形で、この投函森という田舎町に越してきた。 中学二年生であるぼくらの日常は、戦争が起こっていようが起こっていまいが関係ない。あるのは当たり前の事だけだ。当り前じゃないのは、空を泳ぐくじらだけ。 どこからが嘘で、どこからが本当なのかわからない夏の御伽噺。
登場人物
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生天目 奈央汰
東京から投函森にやってきた中学二年生。少し斜に構えた、年相応の少年。クールな男になることを目指している。
- 知力
- ★★★☆☆ 人並みに勉強はできる。
- 体力
- ★★☆☆☆ 運動は、まぁ、こんなもんか。
- 幸運
- ★★★☆☆ そんなに運は悪い方じゃない。
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鮫島 鯨
奈央汰のクラスメイト。いつもジャージを着用する、長身で快活な少女。つかみどころがありすぎて、逆につかみどころがない。
- 知力
- ★★★☆☆ アタシ、ベンキョーは苦手だにゃー。
- 体力
- ★★★☆☆ イイカラダしてるよん?
- 幸運
- ★★★★☆ 運も実力のうちってネ!
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鳴海 百合
投函森分校の新聞部二代目部長。向かうところ敵なしのワガママな先輩。町で目撃されるUFOをスクープしようと躍起になっている。
- 知力
- ★★★★☆ 伊達に部長はやってないのよ!
- 体力
- ★☆☆☆☆ なによ、文句があるの!?
- 幸運
- ★★☆☆☆ 運があったらとっくにスクープが取れてるの!
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魚住 シーナ
いつも元気で犬っぽい奈央汰のクラスメイト。運動と食べることが好き。口癖は「わんわん!」
- 知力
- ★☆☆☆☆ 1たす1は、無限なんだよ~!
- 体力
- ★★★★★ 得意科目は体育なんだよ~! わんわん!
- 幸運
- ★★★★☆ わん!
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上水流 累
いつも巫女服を着ている奈央汰の後輩。恥ずかしがり屋だが、妙に耳年増。ちなみに、男子生徒。
- 知力
- ★★☆☆☆ あうあうあうあう……。
- 体力
- ★☆☆☆☆ あわわわわわ……。
- 幸運
- ★★☆☆☆ はわわわわ……。
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上遠野 月海
投函森分校一の美少女と名高い奈央汰のクラスメイト。見た目によらず淡白な性格。僕っ子。
- 知力
- ★★★★☆ これくらい、朝飯前だよ。
- 体力
- ★★★☆☆ こんなもんだろ。
- 幸運
- ★★★★☆ 運より実力でねじ伏せたいよね。
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伊佐木 誠吾
投函森分校の問題児と言われる不良。月海とは何かとアレな噂がある。
- 知力
- ★☆☆☆☆ なんか文句あんのかよ?
- 体力
- ★★★★★ 俺、サイキョーってか?
- 幸運
- ★★★☆☆ ラッキースケベは歓迎だぜ。
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鳴海 瑠璃
去年、投函森分校を卒業した百合の兄。淡々とした機械のような仕草の少年。
- 知力
- ★★★★★ 知識を蓄積するのが、僕の仕事だ。
- 体力
- ★☆☆☆☆ 失礼、僕は知的な生命体なので運動は苦手だ。
- 幸運
- ★★☆☆☆ 運という要素があるのだな、理解した。
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生天目 鏡子
奈央汰の叔母にして保護者。自堕落な生活を送っていて、酒を飲むのが一番の幸せ。
- 知力
- ★★★☆☆ 大人は勉強せんでええんや~!
- 体力
- ★★★☆☆ 酒飲む体力は残しとかんとな!
- 幸運
- ★★★★☆ 運はウチの味方やで!
- 生天目 奈央汰
- 鮫島 鯨
- 鳴海 百合
- 魚住 シーナ
- 上水流 累
- 上遠野 月海
- 伊佐木 誠吾
- 鳴海 瑠璃
- 生天目 鏡子